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ナレッジマネジメントツール「GROWI」を導入してみた。
ざわ
更新日:2023/10/17
はじめに
業務の記録って大切ですよね。
インシデント管理だったりだとか、ヒアリングの記録だったりだとか、お客さんとの商談記録だとか。
こういった記録は業務に直結するため、何らかの媒体に記録されている方が多いと思います。
ただ、その意思決定に至った理由や、その際に調べたこと、細かな作業内容までも記録し、さらに共有を行っている人は多くはないのではないでしょうか。
業務を通じて得た知見やノウハウ(ナレッジ)を記録し共有することは、属人化の回避や業務の効率化につながる良い方法だと考えています。
今回はそんなナレッジを管理し共有するナレッジマネジメントについて考え、ナレッジマネジメントツールであるGROWIを導入し使用してみましたので、その例を紹介します。
ナレッジマネジメントとは
ナレッジマネジメントとは、個人がもつ「知識」や「ノウハウ」を組織で共有し、新たなイノベーション(技術革新)の促進と知識創造、生産性の向上を図る管理手法です。
わりとそのままでわかりやすいですね。
ただ、なんとなく知識を共有するといってもどういった方法があるのでしょうか。
ナレッジマネジメントツール「GROWI」
個人の知識を記録して共有するツールは、有料のものから無料のものまであるようです。
今回はオープンソースで簡単に導入もできるナレッジマネジメントツールの「GROWI」について試してみたので紹介します。
導入
GROWIの導入はgit、Docker、docker-composeが利用できる環境であれば簡単に利用できます。
git cloneにてアプリケーションをダウンロードして、、、
1 |
git clone https://github.com/weseek/growi-docker-compose.git growi |
実行するだけ。
1 2 |
cd growi docker-compose up |
外部からアクセスさせる時は、growi内のdocker-compose.ymlにてIP制限を解除しましょう。
動作環境のサーバへアクセス(デフォルト3000番ポート)し、GROWIのインストール画面が表示されれば導入成功。
公式マニュアルGROWI Docs「docker-compose」
投稿
ナレッジを投稿する場合は、「作成」をクリックするか、
追加したいページの+ボタンをクリックします。
投稿はMarkdown形式で入力しますが、慣れると超便利!素早く入力できます。
記載後には更新ボタンを忘れずに。
Markdown形式での入力は初めてでしたが、レイアウトされた文章がサクサク書けるのであっという間に慣れました。
画像がアップロードできない?
ドラッグアンドドロップで画像がアップロードできないときは、アプリ設定にてファイルのアップロード先をご確認ください。
今回はこのままサーバに保存したかったので、Localを選択しています。
参照と検索
ページツリーから記事を読んだり、キーワードにて検索することができます。
「GROWI」を使ってみた感想
とにかくMarkdown形式による入力が便利で、入力の手間は少ないという印象を受けました。
また、簡単にページを階層構造にできるので参照も簡単だと感じました。
GROWIを使って業務を通じて調べたことを記録することで、社内で頻発する業務や問い合わせについて対応時間を減らせると思ったので積極的に布教をしていきたいと思いました。
ナレッジマネジメントの課題
さて、ここまでにナレッジマネジメントの重要性やそのツールについて一通り見てみましたが、なぜナレッジマネジメントが一般的に浸透していないのでしょうか。
それは下記の課題があるからと考えられています。
・ツールの操作方法が難しい
・自分のノウハウを共有したくない,社内にライバルを増やしたくない,成果を独り占めしたい
・ノウハウを共有する人にとってメリットがない。
特に成果を独り占めしたいという点は共感できるものがあり、避けづらい課題だと考えています。
仕事は個人プレーではなく、チームとして動いているという認識をみんなに持ってもらうことが重要だと感じました。
参考文献
ITトレンド「ナレッジマネジメントとは?意味や導入手法から人気ツールも紹介」
Neuron Enterprise Search「ナレッジマネジメントよくある失敗事例と具体的成功事例5選」